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内科・呼吸器内科・循環器内科
医療法人 赤井内科呼吸器クリニック
福井県福井市松本2丁目4番16号

TEL:0776-21-0061
FAX:0776-21-0221

気管支喘息について

気管支喘息(ぜんそく)|長引く咳や息苦しさでお困りの方へ

喘息とは

気管支喘息(ぜんそく)は、空気の通り道である「気管支」に慢性的な炎症が起こり、さまざまな刺激に対して過敏になる病気です。

健康な気管支は十分に広がっていますが、喘息では炎症によって気道が狭くなり、咳や息苦しさ、ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)が起こります。

以前は「発作が起こる病気」と考えられていましたが、現在では「気道の慢性炎症が本質の病気」であることが分かっています。

症状がない時でも気道の炎症は続いているため、適切な治療を継続することが重要です。

日本には約1,000万人以上の喘息患者がいると推定されており、小児から高齢者まで幅広い年代でみられます。


喘息の症状

喘息では以下のような症状がみられます。

主な症状

  • 咳が長引く
  • 夜間や早朝に咳が出る
  • ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音
  • 息苦しい
  • 胸が重い、締め付けられる感じ
  • 階段や運動で息切れしやすい

喘息を疑う特徴

次のような症状がある場合は喘息の可能性があります。
  • 風邪は治ったのに咳だけが続く
  • 季節の変わり目に毎年咳が出る
  • 夜中や明け方に咳で目が覚める
  • 天候や気温変化で悪化する
  • 花粉症やアレルギー性鼻炎がある
  • 家族に喘息患者がいる

咳喘息との違い

咳喘息は、喘息の前段階とも考えられる病気で、「咳のみ」が症状として現れます。

ゼーゼー・ヒューヒューはありませんが、適切な治療を行わないと一部の患者さんでは典型的な喘息へ移行することがあります。

長引く咳の原因として非常に多いため注意が必要です。


喘息の原因と悪化因子

喘息は一つの原因だけで発症するわけではありません。

主な原因

  • ダニ
  • ハウスダスト
  • 花粉
  • ペット
  • カビ
  • アレルギー体質

悪化因子

  • 風邪やインフルエンザ
  • 喫煙
  • 受動喫煙
  • PM2.5
  • 黄砂
  • 気温差
  • ストレス
  • 過労
  • 運動

近年では受動喫煙や大気汚染の影響も重要視されています。


喘息の検査方法

喘息は問診だけでなく、さまざまな検査を組み合わせて診断します。

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

肺活量や気道の狭さを調べる検査です。

喘息では気流制限が確認されることがあります。

呼気NO(一酸化窒素)検査(FeNO)

吐いた息の中に含まれる一酸化窒素濃度を測定します。

気道の好酸球性炎症を評価できるため、喘息診療に非常に有用な検査です。

検査時間は1分程度で痛みもありません。

血液検査

  • 好酸球数
  • 総IgE
  • アレルギー検査

などを確認します。

胸部レントゲン検査

肺炎や肺がんなど、他の病気が隠れていないかを確認します。

胸部CT検査

必要に応じて連携医療機関へご紹介します。


喘息の治療法

喘息治療の目的は、

「発作を止めること」

ではなく、

「発作を起こさない状態を維持すること」

です。

吸入ステロイド薬(ICS)

現在の喘息治療の基本となる薬です。

気道の炎症を直接抑えることで発作を予防します。

長時間作用型気管支拡張薬(LABA、LAMA)

気管支を広げて呼吸を楽にします。

通常は吸入ステロイド薬と併用します。

ロイコトリエン受容体拮抗薬

アレルギー性炎症を抑える内服薬です。

発作時治療薬

急な症状に対して使用します。

ただし、発作治療薬だけに頼る治療は推奨されません。


生物学的製剤による治療

通常の治療でも十分なコントロールが得られない場合、「重症喘息、難治性喘息」と診断されることがあります。

近年では、生物学的製剤(バイオ製剤)による治療が可能になっています。

生物学的製剤とは

喘息の原因となる炎症物質をピンポイントで抑える注射薬です。

従来の治療では改善が難しかった患者さんでも高い効果が期待できます。

主な対象

  • 重症、難治性喘息
  • 好酸球性喘息
  • アレルギー型喘息
  • 頻回に増悪を繰り返す喘息

主な薬剤

  • ゾレア(オマリズマブ)
  • ヌーカラ(メポリズマブ)
  • ファセンラ(ベンラリズマブ)
  • デュピクセント(デュピルマブ)
  • テゼスパイア(テゼペルマブ)
適応には詳細な評価が必要なため、当院では呼吸器専門医として院長が適切に判断いたします。

当院の喘息診療

赤井内科呼吸器クリニックでは、
  • 呼吸器専門医(院長)による診療
  • 呼気NO(FeNO)測定
  • 呼吸機能検査
  • 吸入指導
  • 重症喘息への生物学的製剤治療
  • 睡眠時無呼吸症候群やCOPDとの鑑別
を行っています。長引く咳や喘息症状でお困りの方はお気軽にご相談ください。

受診の目安

以下に該当する場合は受診をおすすめします。

早めの受診をおすすめする症状

  • 咳が2週間以上続く
  • 夜間や早朝の咳が続く
  • ゼーゼーする
  • 息苦しさがある
  • 市販薬で改善しない

早急な受診が必要な症状

  • 会話が困難なほど苦しい
  • 横になれないほど息苦しい
  • 唇や顔色が紫色になる
  • 発作が繰り返し起こる
このような場合は速やかに医療機関を受診してください。

よくある質問(Q&A)

Q. 喘息は治りますか?

完全に治るとは言えませんが、適切な治療により症状をほぼゼロにコントロールできる患者さんが多くいます。

Q. 症状がない日は薬を休んでもよいですか?

おすすめできません。

症状がなくても気道の炎症は続いているため、自己判断で中断すると再発や重症化の原因になります。

Q. 吸入ステロイドは副作用が心配です。

吸入ステロイドは気道に直接作用するため、内服ステロイドと比較して全身副作用は非常に少ないとされています。

Q. スポーツはできますか?

喘息が十分にコントロールされていれば可能です。

実際に多くのトップアスリートも喘息治療を続けながら活躍しています。

Q. 長引く咳はすべて喘息ですか?

肺炎、肺がん、COPD、後鼻漏、胃食道逆流症など様々な病気が原因となります。

長引く咳がある場合は一度ご相談ください。